顔の脂肪注入のダウンタイムはどれくらい?期間や変化を症例とともに解説

顔の脂肪注入を検討するも、「ダウンタイムが心配で施術に踏み出せない」「具体的に何日くらい仕事を休めばいいの?」といった不安をお持ちではないでしょうか。
脂肪注入は美容整形の中でも比較的ダウンタイムが短い施術とされています。とはいえ、顔への注入は人目につきやすいため、腫れや内出血がどのくらい続くのか心配する方も少なくありません。
本記事では、顔の脂肪注入におけるダウンタイム症状や期間、過ごし方の注意などを詳しく解説しています。当院で行った症例を参考に、時期別の経過もご紹介していますので、ぜひスケジュールを立てる際の参考にしてください。
目次
脂肪注入とは?どんな施術?

脂肪注入とは、腹部や太ももから脂肪を採取し、加工したうえでボリュームの気になる部分へ注入する施術です。内側からふっくらとしたボリューム感を得られるため、「凹み」「くぼみ」「シワ」「ほうれい線」といったお悩みの改善が期待できます。
また、注入した脂肪は時間の経過とともに周囲の組織に馴染み、組織の一部として生着(定着)するようになります。注入したすべての脂肪が残るわけではないものの、定着した脂肪は約10年と長期的な効果が期待できるのも特徴の一つです。

脂肪注入の施術方法
脂肪注入を行う前に、患者様の腹部や太もも(基本的には内もも)から脂肪を採取します。脂肪採取の際は5~8mm程度の傷跡ができるものの、シワや影になる部分など目立ちにくい場所を選定するため、術後に傷跡が気になる心配はほとんどありません。
採取した脂肪は遠心分離機にかけ、麻酔液を丁寧に取り除いていきます。その後、注入部位に応じた加工を行い、患者様がご希望する部分へ注入して施術は完了です。

なお、当院ではより患者様が理想とする仕上がりに近づけるため、「コンデンスリッチファット」と「マイクロナノファット」を採用しているのが大きな強みです。
遠心分離機にかけて不純物を取り除いた後は、アディナイザーと呼ばれる脂肪濾過器を用いて、注入部位に適した脂肪サイズに整えています。同時に、死滅細胞や老化細胞を徹底的に取り除いているため、良質な脂肪細胞のみが残る形となります。
コンデンスリッチファットは、不純物を取り除いた後に、アディナイザーで比較的大きめのサイズに整えた脂肪です。
主にほうれい線や頬コケなど、凹みが気になる部分のボリューム改善に適しており、土台となる深い層への注入を行います。
一方でマイクロナノファットは、コンデンスリッチファットを再びアディナイザーにかけ、さらに小さなサイズに整えた脂肪です。
皮膚の薄い目元に大きな脂肪細胞を注入すると凹凸が懸念されるため、当院では「目の上」「目の下」「目尻のシワ」といった浅い層への注入時に採用しています。
施術可能な部位

当院が顔の脂肪注入で対応しているのは、額・こめかみ・目の上下・眉間・涙袋・ゴルゴライン・頬・ほうれい線・口角・口元・顎先です。ほか、首や手の甲といった部位への注入も可能です。
患者様の状態やご希望の仕上がりによっては、単一の部位だけではなく、「額+こめかみ」や「頬+ほうれい線」といったように、複数の部位を組み合わせるケースもあります。
脂肪注入のメリットと注意点
脂肪注入の大きなメリットとして挙げられるのは、「一度脂肪が定着すれば効果は長期間持続する」という点です。
ただし、注入の方法や脂肪の質によってはしこりなどのリスクがあるため、以下の点に注意が必要です。
- 注入した脂肪がすべて残るわけではない
- 酸素や栄養が配給されないと脂肪は定着できない
- 老化細胞や死滅細胞の注入・過剰な注入はしこりの要因となる
採取した脂肪は一度血流が途絶えた状態のため、そのままでは定着できません。再び脂肪細胞として生き続けるためには、周囲の組織から新生された血管により、酸素や栄養を供給される必要があります。
また、万が一血管がつながったとしても、老化細胞では寿命が短いため、すぐに排出され定着には至りません。場合によってはしこりになる可能性もあるため、注入時に長生きしやすい良質な脂肪細胞を注入することが大切です。
さらに一か所に過剰に注入すると、脂肪細胞の中央部分まで血管が届かず、中心部が壊死する可能性もあります。この場合もしこりが形成される要因となるため、広い範囲に少しずつ注入を行う技術力が必要となるのです。
当院では上記の注意点を踏まえ、より高い定着率が見込める「コンデンスリッチファット加工」を採用しています。一般的な脂肪注入の定着率は40~60%程度とされていますが、コンデンスリッチファット加工を行うことで、50~70%の定着率が期待できます。
なお、施術においては脂肪注入の名医である「廣松 直樹」医師が担当しておりますので、施術においてご不安がある方は以下の記事も合わせてご覧ください。
▶当院随一の顔の脂肪注入の名医による症例ビフォーアフター6選
脂肪注入後に起こる可能性があるダウンタイム

脂肪注入後は、痛み・腫れ・内出血・むくみなどのダウンタイムが生じる可能性のある施術です。
ダウンタイム期間は個人差によって異なるものの、目元であれば5〜7日程度、頬や額などは7〜14日程度が目安です。また、脂肪採取部位においては、2〜3週間前後かかるケースもあります。
脂肪注入後にみられやすい症状
脂肪注入では、術後直後から数日にかけて、痛みや腫れといった症状が現れます。術後2日目から3日目にかけてピークとなるケースが多く、その後1週間程度で徐々に落ち着いてきます。
術後はお顔がパンッと張ったように見えるため、驚かれる方も少なくありませんが、あくまで施術の刺激によって一時的に腫れているだけですので、過度な心配は不要です。
また、内出血は個人差も大きいため一概にはいえないものの、万が一生じた場合は1〜2週間程度で目立たなくなってきます。基本的にはメイクで隠せる程度ですので、こちらも大きな心配は必要ありません。
なお、脂肪採取部位は痛み・腫れ・内出血・むくみといったダウンタイム症状が落ち着いた後、皮膚を引き締める「拘縮」という過程に入るため、ダウンタイムはやや長引く傾向にあります。
一時的に肌のつっぱり感や凹凸なども見られますが、脂肪吸引によって空いたスペースを埋めようと、少しずつ皮膚と内部組織がくっつき合っている状態です。1〜3カ月程度かけて徐々に落ち着いてきます。
ダウンタイムの期間・完成目安
顔の脂肪注入におけるダウンタイム期間と完成目安は、以下のとおりです。
| 施術部位 | ダウンタイム期間 | 完成目安 |
| 目の下・ゴルゴライン | 約5~7日 | 3~6カ月程度 |
| 頬・額こめかみ・前顔など | 約7~14日 | 3~6カ月程度 |
| 脂肪採取部位(内もも) | 約2~3週間 | 3カ月程度 |
ただし、ダウンタイム期間は個人差が大きく、体質や術後の過ごし方によっても異なります。あくまで上記の期間は目安としてお考えください。
脂肪注入のダウンタイム中に気をつけること|過ごし方のポイント

脂肪注入のダウンタイムを少しでも軽減するためには、日常生活における過ごし方も大切です。術後は以下4つのポイントを意識し、スムーズな回復を目指しましょう。
- 医師の指示通りに過ごす
- 安静に過ごし注入部をむやみに触らない
- 過剰な塩分の摂取は避ける
- アルコールの摂取や喫煙は控える
具体的にどのような点に気をつければいいのか、順番に解説します。
医師の指示通りに過ごす
ダウンタイム中は、腫れや内出血を少しでも抑えるために、医師の指示通りに過ごすようにしましょう。
たとえば、入浴やメイクの制限は炎症や感染を予防するために設けられています。施術部位が落ち着く前に普段のような生活を送ると、感染や炎症のリスクが高まるためです。
自己判断で普段の生活に戻ると、回復が遅れるほか、思わぬトラブルにつながる可能性があります。制限がある場合は期間を守り、禁止事項は行わないよう徹底しましょう。
安静に過ごし注入部をむやみに触らない
術後は血流を良くする激しい運動や長風呂を避け、安静に過ごしましょう。血流が良くなると、腫れや内出血を助長し、結果としてダウンタイムが長引く要因になります。
また、注入部位は注射によって微細な穴が開いている状態です。施術直後はまだ塞がっておらず、むやみに触ると炎症や感染のリスクにつながります。さらに過度な刺激を与えることで、脂肪の定着率を妨げる可能性もあります。
術後数日は注入部位を清潔に保ち、できるだけ触らないようにすることが大切です。
過剰な塩分の摂取は避ける
過剰な塩分の摂取は体内の水分バランスを崩し、むくみを助長する要因となるため、ダウンタイム中はバランスの整った食事を心がけましょう。
塩分を多く摂取すると、体は血中の塩分濃度を一定に保つために水分を溜め込もうとします。その結果、血管と細胞内液の循環がうまく行われず、皮膚の下に余計な水分が増え、顔が腫れぼったく見える「むくみ」となるのです。
顔がむくんでいる状態が続くと、血液やリンパの循環も滞り、酸素や栄養の配給がスムーズに行われなくなるため、腫れや内出血の回復が遅れます。さらに、新生血管や注入した脂肪細胞へも酸素や栄養が行き渡りにくくなることで、生着率が低下する可能性も否めません。
ダウンタイム中は、ラーメンやカップ麺、丼物といった塩分の高い食事は避けるようにしましょう。また、普段自炊している方は、濃い口しょうゆや味噌といった調味料の塩分にも注意が必要です。
アルコールの摂取や喫煙は控える
脂肪注入のダウンタイム中は、アルコールの摂取と喫煙も控えることをおすすめします。過度な飲酒と喫煙は、血流を悪化させ注入した脂肪細胞の定着率を下げる要因となるため、「せっかく受けたのにあまり定着しなかった」という後悔につながりかねません。
アルコールは血流を良くする一方で、体内で分解される際に放出される「アセトアルデヒド」という物質によって、血管内細胞の損傷や血管の硬化を招くリスクがあります。
さらに、喫煙は血管を一時的に収縮させる作用があるほか、酸素運搬能力も低下させるといわれています。
そのため、酸素や栄養の配給が滞り、注入された脂肪が定着できないだけではなく、しこりが形成されるリスクも高まるのです。せめてダウンタイム期間が終わる間だけでも、アルコールの摂取や喫煙は基本的に控える、またはやめるようにしましょう。
脂肪注入のダウンタイムの経過を期間ごとに症例写真付きで解説

| 施術内容 | 頬のコケ脂肪注入+ほうれい線脂肪注入+額こめかみ脂肪注入+目の下ゴルゴ脂肪注入+高濃度PRP+経結膜脱脂 |
| 施術料金 | 頬のコケ脂肪注入:¥168,000 ほうれい線脂肪注入:¥98,000 額こめかみ脂肪注入:¥168,000 目の下ゴルゴ脂肪注入(コンデンスリッチファット):¥98,000 目の下ゴルゴ脂肪注入(マイクロナノファット):¥98,000 マイクロナノファット加工料:¥50,000 高濃度PRP:¥178,000 経結膜脱脂:¥198,000 採取料:¥50,000 加工料:¥50,000(すべて税込・麻酔込み) |
| 副作用・リスク | だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・吸引部の皮膚が硬くなる・凹凸の出現・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ・しびれ・皮膚の色素沈着などを生じる可能性があります。 |
| 完成目安 | 3~6カ月程度 |
こちらの症例写真は、全顔脂肪注入で頬コケのお悩みを改善した患者様のケースです。
歯列矯正による抜糸で「頬のボリューム感がなくなった」とお悩みだったため、部分的な注入ではなく、全顔注入で顔全体の立体感を整えています。術後は、施術前の疲れたような印象は緩和され、若々しい印象に仕上がりました。
仕上がりまでどのような経過を辿ったのか、それぞれの時期ごとにダウンタイムを解説していきます。
施術前

施術前は、頬全体のくぼみに加え、額や目元のボリューム不足が目立ち、疲れた印象を与えていました。斜め横から見ると、凹凸がより際立っている状態です。
施術直後

脂肪注入直後の写真です。
施術による刺激で腫れや赤みは出ているものの、すでに頬のげっそり感はなく、額や目元の凹凸も緩和されているのが確認できます。
目の下〜ゴルゴラインへの注入と経結膜脱脂を併用しているため、この時点ではやや目の開けづらさを感じるかもしれませんが、腫れが落ち着く数日程度で徐々に緩和されていきます。
なお、定着率を考慮して少し多めに脂肪を入れており、定着できなかった脂肪細胞は時間の経過とともに体内へ吸収されるため、パンパンに張った状態が続くわけではありません。
3日後

術後3日目になると、腫れや赤みは少しずつ落ち着き、うっすらと内出血が見られるようになります。内出血は赤紫色から徐々に目立たない黄色へと変化していき、次第に薄くなっていきますので、過度な心配は不要です。
なお、目元の腫れや内出血が強く出ているのは、経結膜脱脂によるダウンタイムの影響です。
7日後

術後7日目になると、強い腫れや内出血といった気になるダウンタイム症状は落ち着き、軽いメイクでも外出できるようになります。まだ部分的に内出血は残っているものの、コンシーラーなどのメイク用品で隠せる程度です。
目の下にあった腫れもなくなり、なめらかなラインに整ってきました。
14日後

術後14日目には、残っていたむくみが少しずつ引き始めています。
額や目の下にあった黄色い内出血も目立たなくなってきました。
30日後

術後30日目には、内出血やむくみが落ち着き、立体感のある女性らしい曲線が生まれています。
この頃になると、脂肪の定着率も徐々に安定し始め、自然な丸みが見られるようになります。ただし、完成となるのは術後3〜6カ月となるため、引き続き過ごし方に気をつけていただくと安心です。
顔の脂肪注入のダウンタイムが不安な方から当院が選ばれる理由

EMMO FACE CLINICは、顔の脂肪注入を得意とするクリニックです。麻酔科と美容外科の経歴を持つ医師が、患者様の負担をできるだけ軽減できるよう、痛みやダウンタイムを配慮した施術も行っています。
患者様のご希望や不安な点をヒアリングして最適な施術を提案
患者様のお悩みをより改善に導くため、事前のカウセリングでは、理想とする仕上がりや現状のお悩みを丁寧にお伺いします。患者様の状態をしっかり診察したうえで、本当に必要な施術のみをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
また、患者様のお話を丁寧に伺うため、場合によってはカウンセリング時間を長めに確保することもあります。ご来院の際は、お時間に余裕を持ってお越しください。
美容外科と麻酔科の経験が豊富な医師による施術でダウンタイムを最小限へ
当院に在籍している「廣松 直樹」医師は、美容業界でもまれな麻酔科と美容外科の経験を合わせ持つ医師です。両方で培った知識と技術を活かし、ダウンタイムや痛みに配慮した施術を得意としています。
「痛みが不安で美容整形に踏み出せない」「仕事が休めなくて施術のタイミングに迷う」とお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。患者様の体質に合わせた麻酔管理に加え、ダウンタイムを考慮したご負担の少ない施術スケジュールをご提案いたします。
黄金比を意識したデザインセンスで自然な仕上がり
EMMO FACE CLINICでの脂肪注入は、ただ単にボリュームを改善するだけではありません。患者様が本来持つ魅力を最大限に引き出すために、黄金比を意識したデザインで顔全体のバランスも自然になるよう整えているのが大きな強みです。
正面から見たときのバランスに加え、横から見たときのEラインも意識したうえで、どの角度から見ても美しく仕上がるように心がけています。
顔の脂肪注入のダウンタイムが不安な方は当院へ一度ご相談を

顔の脂肪注入は長期的な効果が見込める施術であり、技術力のある医師が執刀を行えば、一度の施術でも高い満足度が期待できます。
術後の過ごし方においては一部制限があるものの、医師の指示をしっかり守ることで、ダウンタイムの長期化を防ぐだけでなく、脂肪の定着も安定しやすくなります。より美しい仕上がりを目指すためにも、ダウンタイム中はできる限り安静に過ごすようにしましょう。
もしクリニック選びでお悩みの場合は、ダウンタイムも考慮した施術を行っている当院へご相談ください。施術や注入部位でお悩みの段階でも構いません。患者様の状態を丁寧にヒアリングし、最善な施術プランをご提案いたします。
ドイツマーブルグ大学医学部内科外科 留学
北里大学医学部卒 町田市民病院初期研修医
町田市民病院麻酔科
湘南美容クリニック 新橋銀座口院
X CLINIC 大阪院 院長
EMMO FACE CLINIC 開院
EMMO FACE CLINIC 統括院長就任
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