中顔面とは?短く見せる方法を医師が徹底解説

「年齢を重ねるにつれて顔が面長になってきた気がする」「なんだか顔がのっぺりして見える」と感じていませんか?
こうした印象の変化には、“中顔面の余白”が関係している可能性もあります。中顔面のバランスは、顔全体の若々しさや立体感を左右する重要なポイントです。
本記事では、中顔面の悩みに数多く向き合ってきた美容外科医「まいか先生」が、中顔面の基本的な定義や理想的なバランスはもちろん、顔が長く見える原因についても解説します。
さらに、メイクによる印象の整え方や歯列矯正による変化、美容医療による改善方法まで幅広くご紹介します。自分に合った対策を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
中顔面とは?

「中顔面」とは、顔を縦に三分割した際の中央部分を指す言葉です。
このエリアには頬の広い範囲が含まれているため、バランスによっては余白が目立ちやすくなります。また、中顔面が長く見えると顔の縦幅が強調され、間延びした印象につながることもあります。
美容と医療で異なる「理想の中顔面バランス」

医療の分野では、顔のバランスを考える際に「黄金比」が基準のひとつとされています。中顔面は一般的に、眉の下から鼻の下(鼻柱基部)までの範囲を指すのが一般的です。
一方で美容の分野では、SNSの影響もあり、理想とされるバランスにも変化が見られます。「バブみ」や「ドールフェイス」といった、幼さのある顔立ちが人気を集めていることにより、中顔面を短くしたいと考える方が増えてきたのです。
中顔面が短いと、顔のパーツが中心にぎゅっと集まって見えやすくなります。余白も少なく見えるため、赤ちゃんのようなあどけなさや可愛らしい印象につながりやすいとされています。
そのため美容の観点では、中顔面は目の下から上唇あたりまでの範囲として捉えられることが多く、短く見えるバランスが理想とされていることが多いです。
理想的な中顔面の長さと日本人の平均
顔全体のバランスにおいて、黄金比を参考にすると、一般的に『上顔面:中顔面:下顔面=1:1:1』が美しいとされています。
ただし、「中顔面をよりコンパクトに見せたい」「幼く可愛らしい印象に近づきたい」といった場合には、『上顔面:中顔面:下顔面=1:0.8:1』の比率に近づける方もいらっしゃいます。
実際の平均的な長さや理想のバランスについては、日本人の計測データをもとに以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご参考ください。

簡単にできる中顔面のセルフチェック方法

ご自身の中顔面の長さが気になる方は、自宅で簡単にできるセルフチェックを試してみましょう。まずは鏡の前に立ち、リラックスした状態で顔の正面を見てください。
額の生え際から眉下までを「上顔面」、眉下から鼻の下までを「中顔面」、鼻の下から顎先までを「下顔面」として、それぞれ定規を使って測ってください。それぞれの数字を比率として割り出すことで、中顔面のバランスを確認できます。
| <一例> やや長め:7.2cm/8.4cm/7.1cm(1:1.2:1) コンパクト:7.0cm/5.6cm/7.0cm(1:0.8:1) |
このように、中顔面(中央)の比率に注目することで、自分のバランスが長めなのか、理想に近いのかを判断しやすくなります。
中顔面の長さが顔に与える印象の違いと主な原因

中顔面の長さは、顔全体の印象を大きく左右する要素のひとつです。
短いと若々しく可愛らしい印象に見えやすく、いわゆる「童顔」に近づきます。一方で中顔面が長いと、大人っぽく落ち着いた印象になる反面、顔が間延びして見えたり、老けた印象につながることもあります。
なぜ中顔面の長さで印象が変わるのか、イラストを参考に見た目の違いを見ていきましょう。
中顔面のバランスで変わる美人顔の印象

中顔面が短い方は、顔全体がコンパクトに見え、若々しく可愛らしい印象になりやすいのが特徴です。いわゆる「童顔」や「バブ顔」と呼ばれる顔立ちは、目が大きく見えたり、頬に丸みが出やすかったりと、親しみやすい雰囲気を感じさせます。
一方で中顔面が長い方は、大人っぽく落ち着いた印象になる反面、顔が間延びして見えたり、実年齢よりも老けて見えたりすることもあります。顔の余白が強調されやすく、バランスによってはのっぺりとした印象につながることもあるため、「面長に見える」といった悩みを感じる方も少なくありません。
そのため、顔全体の印象を整えるうえで、中顔面のバランスは重要なポイントといえます。
中顔面が長く見える主な原因3選
中顔面が長く見える原因はひとつではなく、いくつかの要素が重なっているケースがほとんどです。代表的なものとしては、「目の位置が高く見える」「人中や口角が下がっている」「頬の凹みやたるみがある」といった点が挙げられます。
たとえば、目の位置が高く見えると顔の上側に余白が生まれ、人中が長いと縦の長さが強調されます。また、頬のたるみや凹みがあると立体感が失われ、顔全体が間延びした印象になることも少なくありません。
「なぜ長く見えるのか」「どう改善できるのか」をより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

自力で中顔面を短く見せるための工夫と限界

一時的に中顔面を短く見せたい場合、メイクによって印象を整えることは可能です。ただし、骨格やたるみが原因のときは、セルフケアでは限界があるため、歯列矯正や美容施術が選択肢となるケースもあります。
メイクで中顔面を短く見せるテクニック
メイクで中顔面を短く見せたいときは、以下の方法を試してみてください。
上まぶたは色を乗せすぎず、薄いベージュを均一に広げる程度にとどめます。下まぶたにはそれよりやや暗めの色を涙袋全体に乗せ、中央にハイライトを入れて高さを出し、最後にブラウン系の色で影を入れると、自然なメリハリが出て目の縦幅が強調されるのでおすすめです。
鼻は、鼻骨の中央よりやや外側に沿ってシェーディングを入れ、眉間と鼻先に少量ハイライトを乗せることで立体感が出ます。鼻筋が強調されることで顔全体の印象が引き締まり、中顔面の長さも気になりにくくなります。
また、人中の長さが気になる場合は、鼻下に影を入れたうえで、唇の山の上に逆三角形に影を入れてぼかしてみてください。加えて、上唇をややオーバー気味に描くと口角が上がったように見え、顔全体のバランスも整いやすくなります。
さらに具体的なメイク方法については、まいか先生が公開している以下の動画でご確認いただけます。
歯列矯正で中顔面がすっきり見えるケースも
口元が前に出ている、いわゆる「口ゴボ」や歯並びの乱れがあると、人中が長く見えやすくなり、中顔面が間延びした印象につながります。
このようなケースは骨格や歯並びが関係していることも多く、自力での改善は難しいため、歯列矯正が選択肢となることもあります。心当たりのある方は、以下の記事もご覧ください。

ただし、歯列矯正ですべての中顔面の悩みに対応できるわけではありません。頬の高さやたるみなどが原因のケースでは別のアプローチが必要になるため、まずは医師に相談し、自分に合った方法を判断することが大切です。
セルフケアの限界と美容医療という選択肢
中顔面を短く見せようと「中顔面短縮マッサージ」などを取り入れる方もいますが、医師の立場から積極的にはおすすめできません。正しく行えば血流の改善は見込めるものの、誤った方法で続けてしまうと、かえってたるみを悪化させる恐れがあります。
また、セルフケアでは骨格や脂肪の位置といった根本的な要因にアプローチを行えないため、大きな変化を出すのは難しいのが現実です。
「中顔面を短くしたい」「毎回メイクで印象を変えるのは手間」と感じている場合は、美容医療を検討するのも選択肢のひとつです。状態に応じて適切な施術を受けることで、中顔面のバランスが整いやすくなります。
美容医療で中顔面の悩みを改善する方法

美容医療は、中顔面が長く見える原因に対して、状態に合わせてアプローチできるのが大きなメリットです。
手軽に印象を変えたい方は注入治療、しっかり変化を出したい方は外科的な施術というように、目的に応じて幅広い施術の選択肢があります。
手軽に改善したい方|注入施術で立体感を整える
中顔面の余白を自然に短く見せたい方には、ダウンタイムが短く手軽に受けられる「注入系の施術」がおすすめです。
| 施術名 | 期待できる効果 | 施術方法 |
| ヒアルロン酸注入 | ・涙袋形成で中顔面の余白をカバー ・頬のボリュームを補って立体感を出す | 体内にも存在するヒアルロン酸を凹みの気になる部分へ注入 |
| ボトックス注射 | ・上唇の動きを抑えて人中を短く見せる ・口元の印象を引き締める | ボトックスを注入して筋肉の働きを一時的に弱め、過緊張を緩和 |
| PRP・PRGF療法 | ・肌のハリや弾力の向上 ・たるみによる凹凸の緩和 | 自身の血液から成長因子を抽出し、気になる部位に注入して肌の再生を促す |
根本的に改善したい方|外科的アプローチで中顔面を引き締める
顔全体のたるみによる組織の変化、骨格的な要因によって中顔面が長く見える場合は、リフトアップや骨切り手術などの外科的アプローチが有効です。
| 施術名 | 期待できる効果 | 施術方法 |
| 切開リフト/内視鏡リフト | ・たるみを引き上げて中顔面を短く見せる ・フェイスライン全体を引き締める | 部分的に切開を行い、皮膚やSMAS層を引き上げてたるみを改善 |
| 裏ハムラ法・表ハムラ法 | ・目の下の膨らみや凹みを整える ・凹凸による中顔面の間延びを緩和 | 眼窩脂肪を移動・再配置し、目の下にある凹凸をなめらかに整える |
| 骨切り(ルフォー・頬骨骨切り) | ・中顔面の長さを根本的に短く整える | 骨の切除や移動を行い、輪郭自体を小さく整える |
骨切りをしない中顔面短縮術「バーティカルリフト」とは

「バーティカルリフト」は、中顔面の短縮を目的とした糸リフト施術です。
特殊構造の医療用糸を用いて頬の脂肪を垂直方向に引き上げることで、頬のボリュームを保ちながらチークトップの位置を高め、中顔面が短く見える印象を目指せます。
バーティカルリフトの仕組みと期待できる効果

バーティカルリフトは、こめかみから糸を挿入し、頬骨付近で複数に分岐させた後、ほうれい線付近の「ナゾラビアルファット」を引き上げます。
従来の糸リフトは直線的に引き上げるため、不自然なつっぱり感や「ヒラメ顔」と呼ばれる平坦な印象になる場合がありました。一方、バーティカルリフトは分岐構造により自然なS字カーブを描きながらリフトアップするため、より立体的で自然な仕上がりが期待できます。

お悩みが複合的な場合は糸リフトやヒアルロン酸の併用もおすすめ
中顔面の長さに関するお悩みは、たるみだけでなく、ボリュームの減少や骨格的な凹みなど、複数の要因が関係していることもあります。バーティカルリフト単独での対応が難しいケースでは、部分的な糸リフトの追加やヒアルロン酸注入などの併用もおすすめです。
たとえば、バーティカルリフトでたるみにアプローチした後、凹凸が気になる部分はヒアルロン酸で補うことで、顔全体の立体感が増して見えるようになります。
実際の症例で見るバーティカルリフトの変化

| 施術内容 | バーティカルリフトプレミアム+糸リフト+ヒアルロン酸注入 |
| 施術料金 | ・バーティカルリフトプレミアム 定価:¥298,000/モニター:¥268,000 ・EMMOスレッド 定価:1本¥24,800/モニター:¥19,800 ・ヒアルロン酸フィラー(立ち耳・涙袋・唇・貴族・頬コケ) 定価:¥29,800~¥74,800/モニター:¥24,800~69,800 ・ドールヒアル¥234,400 ・施術料¥10,000 ※デザインによっては特殊注入料¥22,000が発生(すべて税込・麻酔込み) |
| 副作用・リスク | 【バーティカルリフトプレミアム】 内出血、腫れ、血流障害、痛み、発熱、つっぱり感など 【糸リフト各種】 痛み・浮腫み・内出血・発赤・熱感・つっぱり感・色素沈着・腫れ・硬結拘縮・知覚鈍麻など 【ヒアルロン酸フィラー】 痛み、浮腫み、内出血、発赤、熱感、つっぱり感、色素沈着、腫れ、硬結、拘縮、知覚鈍麻などを生じることがあります。 【ドールヒアル】 腫れ、内出血、血流障害、しこり |
| 完成目安 | 2週間程度 |
施術の組み合わせによる変化の一例として、当院の症例をご紹介します。バーティカルリフトプレミアム・糸リフト・ヒアルロン酸注入を併用した患者様のケースです。
涙袋によって目元の縦幅が強調され、頬も高い位置でふっくらとしたことで、中顔面が短くなったような印象も見受けられます。また、小鼻横の凹みが目立ちにくくなり、凹凸による間延び感も和らいで見えます。
このように、状態に合わせて施術を併用することで、中顔面が長く見える要因に多角的にアプローチすることが可能です。
なお、症例の詳細については、以下の動画でご覧いただけます。カウンセリングから施術、仕上がりまでの流れを密着動画でご紹介していますので、「施術までの流れが気になる」「術後の痛みが不安」という方もご参考ください。
後悔しないためのクリニック選びと施術を受ける際の注意点

「中顔面を短縮したい」と美容施術を検討しても、その方法はさまざまです。仕上がりの印象は医師の技術によって左右されることもあるため、自分に合った医師や施術を選ぶことが大切です。
具体的にどのような点に気を付けるべきか、クリニック選びのポイントを見ていきましょう。
信頼できる医師とクリニックを選ぶポイント
どのクリニックを選ぶか迷った際は、以下の点を目安に確認しておくと比較しやすくなります。
- 丁寧で寄り添ったカウンセリング
- 施術内容の分かりやすい説明
- 症例写真が豊富に掲載されている
- 顔全体のバランスを踏まえた提案
- 術後のフォロー体制
上記に加え、医師の専門性や実績も確認しておきましょう。専門分野・経歴・保有資格などはクリニックの医師紹介ページで確認できます。症例写真が医師ごとに掲載されていることもあるため、あわせて確認しておくと比較しやすくなります。
中顔面短縮術におけるリスク・副作用・ダウンタイム
中顔面短縮を目的とした施術には、注入施術から外科手術までいくつかの方法があります。それぞれにリスクや副作用、ダウンタイムがあるため、事前に確認しておくようにしましょう。
注入施術の場合、腫れ・内出血・赤み・感染などが一般的なリスクとして挙げられます。これらの症状は通常、数日から1週間程度で治まることがほとんどです。
外科的アプローチの場合、腫れや内出血が強く出やすく、ダウンタイムも数週間から数ヶ月に及ぶケースが多いです。まれに、左右差・神経損傷・アレルギー反応といった重篤な合併症が発生する可能性も否めません。
施術ごとのリスクや経過には個人差があるため、施術を受ける際は納得のいくまで医師から説明を受けるようにしましょう。
中顔面整形にかかる費用目安とカウンセリング時の注意点
費用は施術の種類や範囲、使用する薬剤などによって大きく異なります。注入施術であれば数万円から数十万円程度が目安となりますが、外科手術の場合は数十万円から百万円を超える費用がかかることもあります。
そのためカウンセリングでは、悩みや希望、予算を整理して医師へ伝えるようにしましょう。費用については、麻酔代や術後の内服薬も含めた総額を確認しておくと安心です。
中顔面の長さのお悩みでよくある質問
当院にも多く寄せられる、中顔面の長さに関するよくあるご質問をご紹介します。
中顔面が短いとどんな顔になりますか?
中顔面が短いと、一般的に若々しく可愛らしい印象の顔立ちになるとされています。「童顔」や「バブ顔」と呼ばれるような、愛らしく親しみやすい雰囲気を持つのが特徴です。
目から口までの距離が短く見えるため、目が大きく強調されたり、頬に自然な丸みがあったりする傾向が強まります。顔全体がコンパクトに見え、バランスが整った印象を与えることが多いです。
中顔面を短くするマッサージや筋トレは効果がありますか?
中顔面を短くするとされるマッサージや筋トレについては、医学的な根拠が乏しいとされています。一時的な血行促進やむくみの解消にはつながるかもしれませんが、加齢による皮膚や組織のたるみ、あるいは骨格的な長さを根本的に改善するほどの効果は期待できません。
効果を感じられないまま無理な力を加え続けると、かえって皮膚に負担をかけたり、たるみを悪化させたりする可能性もあります。根本的な改善を望むのであれば、美容医療の専門的なアプローチを検討することをおすすめします。
人中短縮と中顔面短縮は同じ施術ですか?
中顔面を短くする方法のひとつとして挙げられるのが「人中短縮」であり、同じ施術ではありません。
人中短縮は、鼻の下にある組織を一部切除して実際の長さを短くしたり、ヒアルロン酸などの注入によって視覚的に短く見せたりする、特定の施術を指します。
一方で中顔面短縮とは、目の下から上唇までの“顔の中央部分”を短く見せるための施術全体をまとめた呼び方です。
たとえるなら、人中短縮が「パーツ単体を整える施術」だとすると、中顔面短縮は「顔全体のバランスを整えて短く見せるためのアプローチ」といえます。
中顔面の長さでお悩みの方はEMMO FACE CLINICへ

中顔面の長さに関するお悩みは、「顔が間延びして見える」「バランスが悪い」「老けて見える」など、人によってさまざまです。骨格や筋肉、脂肪の付き方に加え、加齢による変化も影響するため、適切な改善方法は一人ひとり異なります。
EMMO FACE CLINICでは、これまで多くの中顔面短縮に携わってきた経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた施術のご提案をしています。
注入施術から、当院独自のバーティカルリフトといった外科的アプローチまで、幅広い選択肢をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
参考文献
東京女子医科大学卒業
慶應義塾大学病院初期研修
東京高輪病院糖尿病内科
都内美容外科勤務
都内大手美容外科勤務
EMMO FACE CLINIC
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